「逆張り指標の代表」と言われるストキャスティクス。
ストキャスティクスは、テクニカル分析の中でも頭一つ抜けて有名ですが、FX初心者にはどう使ったらいいのか分からないですよね。
そこでこの記事では、
・ストキャスティクスの特徴
・ストキャスティクスをテクニカルで使うメリットやデメリット
・ストキャスティクスを使った有名なトレード手法
を紹介していきます。
FX初心者でも使いやすいトレード手法も紹介していきますので、まずはご一読ください!
FX初心者にも使いやすいストキャスティクスとは?
まずは簡単にストキャスティクスとはどういうものなのか? FX初心者にも分かりやすいように紹介していきますね。
逆張りで使われるオシレーター系の代表
ストキャスティクスは、逆張りでよく使われるオシレーター系指標になります。
オシレーター系指標は逆張りとして使われることが多く、ストキャスティクスはオシレーター系指標の中でもダントツで人気のテクニカルです。
ストキャスティクスの特徴をざっくり説明すると、
・一定期間の一番安い価格と一番高い価格の値幅を100%とすると、現在の価格が何%なのか? を表すもの。
例を挙げると、
ストキャスティクスの期間に、最安値が0円、最高値が100円で、現在の価格が80円だとすると、ストキャスティクスのラインは80%に達します。 |
ストキャスティクスが70~80%のように一定期間の最高値に近くなると、反転して売られやすくなると一般的に考えられています。
ストキャスティクスの「%K」、「%D」、「Slow%D」とは?
上記では簡単に紹介しましたが、ストキャスティクスは「%K」、「%D」、「Slow%D」の3本のラインがあります。
%Kは上記の例と同じで、一定期間の最安値~最高値のうち、現在の価格が何%になるか? というものです。
また、%D、Slow%Dをざっくり説明すると、
・%Dは一定期間の%Kの平均値
・Slow%Dは一定期間の%Dの平均値
となります。
そのため、%K、%D、Slow%Dという順で値動きに対して反応するようになっています。
その他、%K、%D、Slow%Dは、5、3、3や9、5、5、など様々なパラメーターの組み合わせが存在します。
ストキャスティクスは主に「ファスト」と「スロー」の2種類
ストキャスティクスは3本全て表示させることは少なく、%Kと%D、%DとSlow%Dの2本の組み合わせが使われることがほとんど。
価格の動きへの反応速度から、
・%Kと%Dの2本を「ファストストキャスティクス」
・%DとSlow%Dの2本を「スローストキャスティクス」
と言われています。
FX初心者向けのストキャスティクスのメリット・デメリット
ストキャスティクスのメリット(有効的な相場)やデメリット(苦手な相場)を紹介していきます。特徴をつかんだ上でストキャスティクスを使ってみて下さいね。
ストキャスティクスのメリット(有効的な相場)
一般的にレンジ相場や、トレンド転換する際にストキャスティクスは有効的と言われています。
ただ、ストキャスティクスは一定期間の値動きの上下が分かることから、価格の周期を測ることにも有効的。
どれぐらいの期間で上昇・下落を繰り返しているのか分析することにも役立ちます。
ストキャスティクスのデメリット(苦手な相場)
ストキャスティクスは、誰が見ても分かるような一方的な上昇・下落トレンド相場が苦手です。
一方的な上昇・下落している時、ストキャスティクスは0%か100%の両極端になり、有効的なサインを出してくれません。
ただ、トレンドが発生していても、何度も押し目や戻り目を作っている場合は、ストキャスティクスは使えます。
FX初心者向けのストキャスティクストレード方法
FX初心者向けのストキャスティクスを使った一般的なトレード方法を紹介していきます。参考にしながらぜひ、自分オリジナルの手法を開発してみてくださいね。
ストキャスティクス1本で逆張り手法
ストキャスティクスの%K1本のみを使います。手法はシンプルで、以下のような単純な逆張りになります。
%Kが80%になったら売り注文、20%になったら買い注文を出す |
他の手法にも言えますが、70%で売り、30%で買いなど数値をカスタマイズすることもおすすめです。
ストキャスティクス2本でゴールデンクロス・デッドクロス
%Kと%D、%DとSlow%Dのどちらか2本の組み合わせを使います。
%Kと%Dを使う場合、以下のような手法になります。
・%Kと%Dが20%以下のゾーンで、%Kのラインが%Dを下から上に抜けた時に買い
・%Kと%Dが800%以上のゾーンで、%Kのラインが%Dを上から下に抜けた時に売り |
※%Kが%Dを下から上に抜けたときのことをゴールデンクロス、逆に上から下に抜けたときのことをデッドクロスといいます。
ダイバージェンスを活用
「ダイバージェンス」は逆行現象と言われますが、ざっくり言うと、価格とストキャスティクスの動きが逆になっている状態。
価格が上昇するとストキャスティクスの数値も上昇するのが一般的。
ただ、価格とストキャスティクスの数値が逆行し、ダイバージェンスが起きると、トレンド転換のきっかけと言われています。
そのため、ダイバージェンスの手法は以下のようになります。
・価格が上昇している時にストキャスティクスが下落→売り
・価格が下落している時にストキャスティクスが上昇→買い |
ジョージ・レーンが提唱したおすすめの手法
ストキャスティクスの開発者ジョージ・レーン氏は、以下のような手法を提唱しています。
・スパイクトップ(ボトム)手法
・%Kが15%を下回り、もう一度15%以上になった時に買い
・%Kが85%を上回り、もう一度86%以下になった時に売り |
・ガービッジトップ(ボトム)手法
・%Kと%Dが30%以下のゾーンで、2回ゴールデンクロスした時に買い
・%Kと%Dが70%以上のゾーンで、2回デッドクロスした時に売り |
ジョージ・レーン氏が提唱した手法だと、勝率は上がりますがトレード回数は減ってしまいます。勝率やトレード回数、1度のトレードの資金量などバランスを考えながら手法を選択してくださいね。
ストキャスティクスと他のテクニカルを組み合わせてFX初心者卒業!
ストキャスティクスは単体でも使えますが、FX初心者であれば様々なテクニカル分析を組み合わせて検証してみることをおすすめします。
様々なテクニカル手法の特徴やルールを知り、チャートの読み方が分かるようになってくると、FXのレベルは一気に上がります。
ぜひ、ストキャスティクスを始めとして様々なテクニカルをマスターして、自分オリジナルの手法を完成させてくださいね。