FXスキャルピングは、誰もが一度は利用したことのある手法です。
FXに完全な手法はありません。あれば誰もが利用しています。
FXスキャルピングも、メリットがあればデメリットもあるのです。
デメリットであるリスクを確認し、できるだけ回避を目指しましょう。
目次
FXスキャルピングとは?
FXスキャルピングとは、極めて短い時間のポジションで取引を完結させる手法のことです。
FXには、ポジション保有の時間から、次の4つの手法に分けられています。
スキャルピング:超短期(数秒~数分)
デイトレード:短期(数分~数時間)
スイングトレード:中期(数日~数週間)
長期トレード:(数週間以上)
FXスキャルピングは、ポジションの保有時間がとても短い手法です。
FXスキャルピングは少額資金で始められる
保有時間が短いことから、少額資金で始めることができる手法です。
長期にポジションを保有するには、損切りポイントも深めに考えなければいけません。
証拠金維持率を保つためにも、FX口座に多めの資金を入金しておく必要があります。
長期の保有期間、ずっとチャートを気にしているわけにもいきません。
いい意味で放っておいても大丈夫な資金が必要です。
FXスキャルピングは、放っておくこともできないぐらい短いポジションの保有時間、少ない資金でもロスカットの不安なく取引が完結します。
ロット数にこだわれば、証拠金維持率を深く気にする必要はありません。
初心者のほとんどが最初にFXスキャルピングを利用する
初心者の中には、FXスキャルピングと理解して利用していない人もいます。
最初から、長時間のポジション保有はドキドキするものです。
いつの間にか、意識せずFXスキャルピング手法が当たり前になるトレーダーも居ることでしょう。
それほど人気の手法です。
FXスキャルピング手法のリスクとは?
リスクを回避するためには、どのようなリスクがあるかを理解しておくことが大切です。
FXスキャルピングの取引中は目が離せない
FXスキャルピングは、短い時間で取引が完了しますが、ポジションを保有している間は目を離すことができません。数分で利益を獲得するのがFXスキャルピングです。ボラティリティが高い値動きのある時間帯にFX取引をするのが基本、為替変動がなければスプレッド幅すら埋めることができません。少なくとも、スプレッドが埋まるぐらいの値動きが必要です。
数分でチャートの局面が大きく変わる時間帯に、取引をしなければいけません。利益を得るためには、注文のタイミングが重要になってきます。ちょっとトイレに行っている間に大きな損失を生じていることないようにしましょう。FXに集中しなければいけないリスクがあります。
取引回数が増えることからコストがリスク
取引回数が増えるということは、その分スプレッド幅による手数料や、FX業者によっては取引手数料が増えることになります。手数料は必要経費、支払わなければいけないお金です。スキャルピングを利用するうえでは仕方ないリスクかもしれません。
できるだけ、手数料を支払って損失まで計上をする事態が起きないようにしましょう。
スキャルピングを初心者が利用するとポジポジ病発症のリスクがある
FXを行う上で注意したいのが「ポジポジ病」です。意味なく取引を繰り返すトレーダー、ポジションを保有していないと、落ち着かないなどの症状がみられます。ポジポジ病は意味なく取引を繰り返すことから、損失が増加するのが必然的な状況です。
スキャルピングは、取引回数が増える手法、いつの間にかポジポジ病に陥っている初心者の方もいます。自分は大丈夫と思っている人ほど、陥るリスクが高いかもしれません。十分に注意をしましょう。
FXスキャルピング手法でリスクを回避する方法とは?
FXスキャルピングのリスクを知った上で、回避する方法を確認していきましょう。
FXスキャルピングリスクを回避するため低スプレッドを利用する
コストによるリスクを回避するため、低スプレッド幅のFX業者を選択しましょう。FX業者選びに時間を費やす必要があります。
理由は、FXスキャルピングを禁止している業者もあるという事実です。取引回数が増えれば、それだけ業者のサーバーに負担がかかります。多くのトレーダーがスムーズなトレードを行うため、FXスキャルピングを禁止する業者も少なくありません。
スキャルピンがOKで、なおかつスプレッド幅が狭く手数料が必要のないFX業者を選択しましょう。コスト面のリスクを回避するために必要です。
FXスキャルピングではリスクを回避するため逆張りをしない
FXの基本は順張りです。有名な投資家ウィリアム・ギャンも、28のルールで謳っています。順張りはトレンドが発生している相場で利用をするべき手法、相場の勢いに乗った取引が適切です。
さらに、数秒~数分で逆張りのタイミングを掴むのは非常に難しく、予想が当たる気がしません。トレードに乗ったポジショニングの方が、理にかなっています。FXスキャルピングを利用するときは、負ける取引を回避するためにも、順張り手法のテクニカル分析を利用しましょう。
FXスキャルピングルールを作りリスクを回避
リスクを回避するために、適切なルールを作成しましょう。
それを必ず守ることで、ポジポジ病発症のリスク回避にも役立ちます。
例えば、
・値動きがないときは取引をしない
・注文をするときは必ず理由を持つ(適切なテクニカル分析を利用する)
・経済指標が発表される時間帯は取引を回避する
・主要通貨ペアでのみ取引をする(スプレッド幅が狭い)
など、FXスキャルピングを利用するための取引ルールを作成しましょう。ルールを作り必ず守る癖をつけることで、大半のリスクが回避できます。
ルール作りにはFXの勉強も必要です。
リスクを回避するために、できるだけ為替に詳しくなりましょう。
FXにおけるスキャルピング手法のリスク回避まとめ
FXスキャルピングは、多くのトレーダーが利用する手法です。
リスクもありますが、それを知った上で回避すれば、損失をだいぶ減らすことができます。
危険なのは、知らぬ間にFXスキャルピングを利用している状況です。
リスクを知らなければ回避できません。
FXスキャルピング取引が正しい手法というわけでなく、
毎日の生活サイクルからスキャルピング手法が適切かを判断しましょう。
ボラティリティの高い時間帯に毎日集中して取引できる人におすすめです。
自分の生活スタイルに合わせて判断すれば、リスク回避がしやすくなります。