バイナリーオプションで勝つコツとしては、トレード時間を決めることが重要です。為替相場には、時間帯によって特徴があるからです。
その時間帯の特徴を把握するだけでも、相当勝率が上がってきます。初心者の方は、チャートの分析より何より、ここから始めてください。
為替相場は24時間動いており、その時間帯によってトレンドが変わります。各々の時間帯の特長についてご説明したいと思います。
目次
オセアニア時間(6時から8時)
最も早起きの為替トレーダーは、世界標準時であるグリニッジ天文台から最も近いニュージーランド、オーストラリアのトレーダーです。
この時間帯は、為替相場の動きはほとんどありません。オーストラリア勢やニュージーランド勢の取引量では、為替相場に与える影響は非常に限定的です。オーストラリアやニュージーランドの経済指標の発表があっても、ほとんど為替は動きません。
この時間帯は、方向性を読むのが難しいので、バイナリーオプションの取引はあまりおすすめできません。
日本時間(8時から15時)
日本時間が始まると、ようやく為替に動きが出てきます。ドル円、ユーロ円などのクロス円取引はそれなりに多いからです。
日本には輸出企業が多いため、輸出企業が海外から得たドルを円転させる動きや、ドル円をヘッジする動きなどが出てきます。
その取引は、午前10時のTTMが決まる時間に連れて活発になっていきます。TTMとは別名「仲値」とも呼ばれています。ここで決まった為替レートをもとに、銀行は顧客とその日一日の為替取引を行います。
みなさんも、海外旅行に行ったときに日本円を外国のお金に変えたことがあると思います。その時、電光掲示板に各国の為替レートが表示されています。その表示されているレートがTTMです。日本人が為替取引をする際の為替レートが午前10時に決まりますので、この時間帯を中心にレートが動く傾向にあります。
しかし、全体的に日本時間における為替相場の動きは、上に行ったり下に行ったりのレンジ相場です。やはり、日本勢だけで世界の為替相場を動かすというのは難しいということです。
初心者の方は、トレンドがあまり現れない日本時間で取引することはあまりおすすめしません。
ヨーロッパ時間(15時から21時)
この時間帯から、欧州勢が「グッドモーニング」と起きだして取引を開始します。特にロンドン勢が起き始める午後5時からは為替の変動が大きくなりだします。
ロンドンのカナリーワーフには欧米の巨大銀行やヘッジファンドが集結しており、百戦錬磨の為替トレーダーが縦横無尽に暴れ始めます。ロンドンは、昔は「シティ」が金融の中心街でしたが、シティは建物も古くIT化を進めるにも障害があったため、ほとんどの大手金融機関が「カナリーワーフ」に移転しているのです。
今では新たに開発されたロンドンの埋め立て地区であるカナリーワーフが金融の中心街となっています。そこには、モルガンスタンレー、JPモルガン・チェース、シティグループ、HSBCホールディングス、バークレイズ・キャピタルなど名だたる金融機関が集まっています。日本でいうと、お台場に金融機関が集まっているようなイメージです。
ロンドン勢が動き始める午後5時から為替にトレンドが出始めます。為替が一方方向に動きやすくなるのです。チャートにトレンドラインを引いて、その方向にベットすれば勝率は上がってくるはずです。
初心者の方は、午後5時からトレードを開始することをおすすめします。しかし、最もトレードを行うのにおすすめなのは、次のニューヨーク時間です。
ニューヨーク時間(21時から6時)
21時過ぎになると、世界の為替相場を牛耳るアメリカ勢が加わってきます。ロンドン勢とニューヨーク勢が参加する21時から2時にかけては、毎日為替相場の変動が一番大きい時間帯といえます。
これに、米国の経済指標の発表があった場合には大変です。為替は大きく動きます。特に、月初に発表されるアメリカの雇用統計の数値には要注意です。雇用統計は事前に各証券会社が事前予想を発表し、その中間値が予想値としてマーケットで共有化されます。その予想値とかけ離れた数字が出た場合、相場は大きく動きます。
初心者の方は、トレンドの出やすいこのニューヨーク時間に取引を行うことをおすすめします。トレンドラインを引き、30秒取引や1分取引で勝負をかけるのです。
また、この時間帯は会社員の方が仕事から帰ってきて自宅で取引ができる時間帯です。兼業投資家としてうまく本業と両立させることもできて、一石二鳥といえます。この時間帯を利用してお小遣い稼ぎができます。
但し、注意点としては、米雇用統計などの大きな経済指標が出る時間帯の前後には取引を行わないことです。この時間帯は、トレンドラインなどは意味を成しません。相場がどちらに動くかわからないのです。この時間帯に取引をすることは、投資ではなくギャンブルですので、バイナリーオプションをすることは控えましょう。
まとめ
バイナリーオプションは、トレンドの出やすいニューヨーク時間で取引することをおすすめします。
先ほども述べたように、この時間はサラリーマンの方が家に帰ってゆっくりできる時間でもありますので、トレードするにはぴったりです。この時間で経験を積み、才能があると思えば専業トレーダーになることを考えても良いかもしれません。
そう考えると、日本人の為替投資家は、世界一時間帯に恵まれた投資家だといえます。初心者の方も、ニューヨーク時間から取引を始めてみましょう。