FXでテクニカル分析をするのならば、4時間足を無視できません。
その理由は「いい塩梅(あんばい)」だからです。正に「ちょうどいい」という言葉がピッタリの時間足ではないでしょうか。人気が高いのもうなずけます。
人気が高いのだから、4時間足に詳しくなれば勝率も上がるのではと思いませんか?
そこで今回は、FXで4時間足が人気の理由と、それを活用したスイングトレード手法の解説をしていきます。
目次
FXで4時間足が人気の理由とは?
最初に、FXで4時間足の人気が高い理由から確認をしておきましょう。
ダマしが少ない
ダマしが少ないのは魅力的です。
FXにおけるダマしとは?
テクニカル分析やローソク足の動きなど、エントリータイミングが示されたにもかかわらず、それと逆方向に値動きすること。
FXで利益をだすには、ダマしを見破る必要があります。
ただ、一長一短で見破れるものではありません。チャートと向きあった時間が経験となり、ダマしを回避するための知識を増やします。
「それでは初心者にはどうしようもないの?」と思われるかもしれませんが、そこで活躍するのが4時間足です。
ダマしは、より短い時間足でよく見られます。
1分足では、ダマしが頻繁に出現することから、エントリータイミングを見つけるのも一苦労です。
その点、4時間足ならば1本のローソク足に4時間分の情報が詰まっています。チャート画面上に表示される情報は、1分や5分足の比ではありません。情報量の多さがテクニカル指標などのダマしを少なくします。
誰だって騙されるのは嫌なものです。イライラします。
FXにおけるイライラは、負けに直結する可能性もあること、トレード中は感情的になってはいけません。
4時間足は、冷静を保つためにも必要なローソク足チャートです。
多くのトレードスタイルで利用できる
4時間足が人気の理由は、多くのトレードスタイルで利用できる時間足だからです。
FXでテクニカル分析をする場合は、長期チャートから短期チャートの順に見ていくのが基本とされています。
長期で全体の方向性を見極め、短期チャートでエントリータイミングをはかる方法です。
4時間足は、トレード手法によって活用方法は変わりますが、注文をする前に1度は見ておきたいチャートです。
スキャルピングやデイトレードならば、相場の状況判断に利用します。現在は「上昇トレンドなのか」「下降トレンドなのか」「それともレンジ相場なのか」4時間足を見れば、相場状況の把握は簡単です。
4時間足で、買いか売りの目線を付けてから、短期チャートを利用してポジション保有をします。
スイングトレードならば、週足や日足で相場状況を見極めるのが通常です。4時間足で売買タイミングをはかります。
いろいろな場面で利用ができる4時間足、「人気が高い=よく利用される」と考えることができませんか。
そう考えると「よく利用される=多くのトレーダーが見る」ことにつながります。
FXは多くのトレーダーが利用しているチャートを見るのが勝つ秘訣です。同じチャート画面で分析する方が、同じ考え方ができます。
その点から考えても、4時間足は利用するべき人気の高いチャートというわけです。
人気の4時間足を利用したスイングトレード手法を解説
スイングトレードは、数日から数カ月にわたりポジション保有をする手法です。
専業トレーダーよりも、別に本業があるトレーダー向けの手法ではないでしょうか。一度ポジション保有をし、その際に指値注文をしておけば、結果をチェックする程度で取引ができる手法です。
スキャルピングのように、パソコン画面を見続ける必要はありません。チャートから解放される時間が多いことからも、人気の高いトレードスタイルです。
スイングトレードはトレンドの見極めから始める
スイングトレードは、トレンドの見極めから始めます。
週足や日足で、現在が上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを確認しましょう。
レンジ相場は取引を控えてください。方向性が分からない相場で取引をするのは投資ではありません。
上がるか下がるか、2分の1の確率で勝負をするギャンブルです。
必ずトレンド発生の有無と、方向性を判断するようにしましょう。
確認は4時間足でなく、週足や日足を利用します。
方向性の確認は上昇トレンドの場合、下値を更新せずに反発をしているかです。下値を更新せず上値を更新していれば上昇トレンドと判断ができます。
4時間足で売買ポイントを見つける
上昇トレンドが週足や日足で確認できたら、4時間足で売買ポイントを待ちます。上昇トレンドの場合は、「押し目買い」でポジションを持ちましょう。
押し目買いとは?
上昇トレンド中にレートが一時的に落ちた買いポイント
下降トレンドならば、「戻り売り」がポイントです。
押し目買いのポイントを見つけるには、「サポートライン」を引く方法と、移動平均線を利用する方法があります。
サポートラインを引いてローソク足が触れたとき、反発を確かに確認したら買いでエントリーをしてください。
必ず決済注文を入れておくこと
スイングトレードは、チャートをずっと見ているわけではありません。注文をしたら、すぐに「決済逆指値」と「決済指値」を入れておきましょう。
まれに、ロスカットシステムの発動が損切りタイミングと語る人もいますが、それは間違いです。ロスカットありきの取引は、するべきではありません。負け癖が付く可能性があります。
注文をした後は、テクニカル分析を利用して決済注文を入れるようにしてださい。
FXで人気の4時間足を利用する際の注意点は出現回数
4時間足は、1日に6回しか更新されません。そのため上昇トレンドが発生しているにもかかわらず売買ポイントが確認できないことが続く可能性もあります。その際は、1時間足にしてみるなど、工夫をするようにしましょう。
出現回数が少ないのは、4時間足の欠点です。1時間足を利用して欠点を補うようにしてください。
人気の4時間足を利用してFXを攻略しよう
FXを攻略するのならば、人気の4時間足を無視するわけにはいきません。
活用方法は異なりますが、どのトレードスタイルでも利用ができます。
逆を言えば、利用をしなければ、勝率が下がると考えるようにしましょう。トレードを開始する前に、どのような手法であれ一度は目を通しておくべきです。
ただし、いかに人気の4時間足でも強い指標発表には勝てません。指標発表の時間と4時間足の確認、この2つはFXで取引を開始するまえに、必ずチェックをしてください。
情報量がちょうどいい4時間足は、トレーダーの強い味方です。