99.74%の確率でバンド内に収まると言われるボリンジャーバンド。
確率的にはものすごいように思えますが、「FX初心者には難しそう、簡単に使いこなすにはどうしたら?」そんな疑問もあるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、以下を順に紹介していきます。
・FX初心者でも簡単なボリンジャーバンドの特徴や使い方
・FX初心者向けのボリンジャーバンドの簡単な手法
最後には、FX初心者を簡単に卒業するためのマインドなども紹介していきますね。
目次
FX初心者でも簡単に使えるボリンジャーバンドの特徴!
現在もご存命のジョン・ボリンジャー氏が考案したボリンジャーバンド。
ボリンジャーバンドは、FX初心者から上級者まで使える有名で簡単なテクニカルなので、ぜひ特徴を押さえてください。
ボリンジャーバンドは統計学に基づいたもの
ボリンジャーバンドは、ざっくりというと、どれぐらいの確立で価格がバンド内に収まるか、統計学を使って表したバンドです。
ボリンジャーバンドは「標準偏差」が利用されていますが、勉強にも使われている「偏差値」と同じ考え方です。
ボリンジャーバンドは移動平均線と標準偏差の7本
ボリンジャーバンドは移動平均線を中心にして上下にバンドが3本ずつ、合計7本のバンドで構成されています。
移動平均線から上のバンドは、+1σ(シグマ)、+2σ、+3σ
移動平均線から下のバンドは、-1σ、-2σ、-3σ
と呼ばれ、価格(ロウソク足)がバンドに収まる確立は、以下のようになっています。
±1σ=68.26%
±2σ=95.44% ±3σ=99.74% |
勉強の偏差値で例えると、
+3σは偏差値80、+2σは偏差値70、+1σは偏差値60
中心の移動平均線は偏差値50 -1σ、は偏差値40、-2σは偏差値30、-3σは偏差値20 |
といった具合です。
偏差値が高すぎる人や低すぎる人は人数が少なくなるのと同じで、ボリンジャーバンドのσの数字が大きくなるほど、価格が反転する確立が高くなります。
FX初心者はボリンジャーバンドの3つの状態をマスターすると簡単になる
ボリンジャーバンドは、大きく以下の3つの状態があります。
・スクイーズ
・エクスパンション
・バンドウォーク
それぞれFX初心者でも簡単に見分けることができ、エントリーポイントやイグジットポイントにも使えるものなので、確認してみてください。
レンジを表す【スクイーズ】
バンドの幅が狭く、価格の上下が少ない(ボラティリティが少ない)時の状態が「スクイーズ」です。
レンジ内でボリンジャーバンドの±2σタッチで逆張り(95.44%で反発するため)の手法が一般的。
スクイーズはレンジブレイクのために力を蓄えている状態でもあります。
レンジブレイクを表す【エクスパンション】
ボリンジャーバンドの幅が狭いスクイーズから、大きく開く現象を「エクスパンション」と呼びます。
エクスパンションをきっかけに、エントリーする順張りの手法が一般的。
エクスパンションは主にレンジブレイク時(±3σを抜けた後)に起こる現象で、トレンドのきっかけです。
トレンドを表す【バンドウォーク】
「バンドウォーク」は名前の通り、バンド上に沿って価格が動いている現象です。
エクスパンションでエントリーした後、バンドウォークになればそのままポジションを保有。バンドウォークが終了するとイグジットという手法が一般的。
バンドウォークは主にトレンドが発生していることを表しています。
FX初心者向けのボリンジャーバンドを使った簡単な手法
FX初心者向けのボリンジャーバンドを使った簡単でおすすめな手法を紹介していきます。
上記で紹介したボリンジャーバンドの3つの状態を見極めることがまず第一ですので、焦らず過去チャートで確認してみてください。
FX初心者にはおすすめできない逆張り手法
始めに紹介しますが、ボリンジャーバンド開発者のジョン・ボリンジャー氏は逆張りでの使い方を否定しています。そのため逆張りはおすすめできません。
手法の考え方は、FX初心者も知っておいて損はないので簡単に紹介していきますね。
上記で紹介したように、ボリンジャーバンドは±2σで95.44%、±3σで99.74%の確立で価格が反発することを利用します。
手法をざっくりまとめると、以下のようになります。
・ロウソク足がボリンジャーバンドの±2σもしくは±3σのバンドを抜けたら逆方向にエントリー
・ボリンジャーバンドの移動平均線や±1σ、±2σに達すると利確 ・エクスパンション、バンドウォークすると損切 |
FX初心者おすすめ簡単な順張り手法
ジョン・ボリンジャー氏はこちらの順張りブレイクアウト手法を推奨しています。
逆張りのときとは違い、ロウソク足がボリンジャーバンドの±2σもしくは±3σのバンドを抜けでエントリーします。
順張りの手法をざっくりとまとめると、以下のようになります。
・ロウソク足がボリンジャーバンドの±2σもしくは±3σのバンドを抜けたら同じ方向にエントリー
・ボリンジャーバンドの移動平均線や±1σ、±2σに達すると利確、もしくは逆方向のバンドが収縮し始めると利確 ・バンドウォークせず、そのまま反転してボリンジャーバンドの移動平均線や±1σ、±2σに達すると損切 |
ボリンジャーバンドと他のテクニカル併用できれば簡単にFX初心者卒業!
ボリンジャーバンドを順張りで使いこなすだけで、FX初心者を卒業することもできます。
ただ、順張りの手法はエントリーが遅くなってしまうため、値幅を取りにくいというデメリットもあります。
そこでおすすめなのが、エントリーはボリンジャーバンドを使い、イグジット(利確、損切)はオシレーター系(RSIやストキャスティクス)を使うといった手法です。
また、ダブルトップやヘッドアンドショルダーズ、水平線やチャネルラインなど様々なテクニカルを併用して、エントリーポイント・イグジットポイントを決めることもおすすめ。
過去のチャートで、何回もテクニカルの組み合わせを検証して、自分オリジナルの手法を見つければ、簡単にFX初心者を卒業できます。
めんどくさいと思うかもしれませんが、ぜひ試してみてくださいね。