バイナリーオプションにマーチンゲール手法は使えるか?

マーチンゲール手法という投資手法をご存知でしょうか?これは、カジノでよく行われている手法です。

例えば、ルーレットの勝負で「赤か黒か」を選ぶ際に、赤に10,000円をベットします。そこで、負けてしまったら次に倍額の20,000円を賭けます。次に負けてしまったら40,000円を賭けます。

このように、倍プッシュしていく手法をマーチンゲール手法と呼んでいます。オンラインカジノなどでも活用されており、絶対に負けない手法として宣伝されています。しかし、絶対に勝てるということがあり得るのでしょうか?

本日は、バイナリーオプション取引にマーチンゲール手法を導入した際にどうなるのかを検証してみたいと思います。

 

目次

1.ルーレットで勝負した場合

ルーレットの「赤か黒か」の当たった時の倍率は、2倍です。2倍という賭け率をもとにマーチンゲール手法に基づいて賭け続けると仮定します。すると、その結果は以下のようになります。

上記の図の通り、連続で負けても最後に1回勝てば、最初の賭け金が戻ってきます。つまり、理論上は負けることはありません。

しかし、図を見てもお分かりの通り、莫大な金額を用意する必要があります。

 

2.バイナリーオプションで勝負した場合

さて次に、バイナリーオプションで勝負した場合のシミュレーションをしてみたいと思います。

バイナリーオプションとルーレットの最大の違いは、賭けの倍率です。「ハイローオーストラリア」の賭けの倍率(ペイアウト率)は最大で1.88倍です。

つまり、勝負すればするほど手数料を取られていくため、直感的にマーチンゲール手法では勝野が難しいのではないか、ということに気付かれる方も多いと思います。

実際に、ペイアウト率1.88倍でバイナリーオプションの勝負をし続けた際のシミュレーション結果が以下の図になります。

やはり、賭けの倍率が2倍ではなく1.88倍ですので、マーチンゲール手法はあまり通用しません。5回目からは資金がマイナスになります。

従って、バイナリーオプション取引においてマーチンゲール手法を導入することは負けを受け入れるに等しいということになります。

そもそも、マーチンゲール手法とは、南フランスのマーティギュー地方出身者が好んで使っていたギャンブルの手法から来ています。

田舎者のマーティギュー出身者がカジノで倍プッシュのベットを続け、負け続けていたのを周りが嘲笑したことがその名前の由来です。

マーチンゲール手法とは、そもそも何も知識のない田舎者の賭け方から生まれている時点で、私たちが真似をする必要性はありません。

私たちには、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析といった高度な分析手法があります。それに基づいて取引をした方が、よっぽど勝率が上がります。

マーチンゲール手法で億万長者になった投資家など聞いたことがありません。

 

3.マーチンゲール手法は使わずテクニカル分析を使おう

これまでに、サポートラインとレジスタンスラインの使い方、ローソク足の見方などのテクニカル分析をご説明してきました。

マーチンゲール手法を行うくらいなら、サポートラインとレジスタンスラインの使い方をマスターして、それに拘って取引をした方がよっぽど有益です。もしくはローソク足の基本をマスターして、それに固執して取引を行うべきです。

田舎者のマーティギュー出身者の手法ではなく、もっと洗練された手法を使い、頭脳で相場を攻略しましょう。

 

4.マーチンゲール手法を使うくらいならファンダメンタルズ分析を使うべき

マーチンゲール手法を使うぐらいなら、ファンダメンタルズ分析の基本をマスターした方がよっぽど効果的です。

ファンダメンタルズの基本は、経済指標や要人発言の時間帯をチェックすることです。特にマスターしなければならないのは、アメリカの雇用統計です。

アメリカの雇用統計は、毎月第1金曜日の22時半(夏時間は21時半)に公表されます。この経済指標については、全世界の金融機関のアナリストが事前予想を出します。それが集計されて、マーケット全体の予想値となります。

その予想値よりも実際の結果が悪かった場合には、一気に「ドル売り円買い」となります。そのトレンドは、しばらく続きますので、ドル円トレードで「円買い方向にベット」すれば勝つ確率が格段に高まります。

逆に、予想値よりも実際の結果が良かった場合には、一気に「ドル買い円売り」の流れとなります。ですので、雇用統計の結果を見てからすぐにポジションを取れば、バイナリーオプションで勝つ確率が高くなります。

 

5.まとめ

バイナリーオプション取引は、そんなに頻繁にトレードするものではありません。自らが得意とするパターンが来た時に、一気に勝負をかけて収益を稼げばよいのです。

ですから、マーチンゲール手法などという運任せの手法ではなく、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を組み合わせた自分なりの手法を生み出して、相場と勝負してください。

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